ギャライドのブログ

ストーリーと日常系でやっていきます。

KIRBYTHESTORY2「英雄再誕編」6

「みんな来たようだね」
僕たちの前には5人の少年少女がいる。でも、おかしいことがある。なぜか全員ローライルさんが連れてきているんだ。
「おい、ローライル」
「なんだい?フォルテ」
右目に傷がある少年が自分の方にいるローライルさんに話しかける。
「何であんたが五人もいるんだ?」
「それは、全員を連れてくるのを同時にしたかったからだよ」
「・・・わかったよ」
「そう」
ボン!
その瞬間ボクたちの方にいる以外のローライルさんが消える。
「さて、自己紹介でもしようか」
まず、フォルテとよばれた少年が口をひらく。
「オレはフォルテ、フォルテ・ヴァシム。親父と姉さんを探すためにローライルについてきた。よろしく」
「わたしはセルシウス。昔の記憶がないけどよろしくね」
次にフォルテの隣にいた少女が始める、肌は雪のように白く、声は氷のように透き通っているかんじだ。
「俺はアヴァルスだ。アヴァルス・ウィッチ。小さいころからずっと孤児院に預けられていた、よろしくな。・・・お前も言えよ」
アヴァルスが後ろに隠れている少女に声をかける。
「私は・・・エンジェル。セラフィム・エンジェル・・・おかあさんが孤児院の院長をしているの・・・」
エンジェルは人付き合いが苦手なようだ。
「んじゃあ、次は俺だな。俺はブレイカー・アラルドール。気軽にアラドと呼んでくれ」
あれ?このひとだけ年齢が離れている気が・・・
次はボクたちか。
「わたしはギャロイド。ロイドって呼んでね」
「ボクはギャレイド。ロイドとは姉弟だよ。親しい人からはレイドって呼ばれてる。よろしく」
ボクらが終わり、次は・・・サジ?
「・・・」
「サジ、ほら君も」
「・・・はい、私はサジタリウス。よろしく」
「サジは照れてるみたいだね。さて、次はボクだね」
ローライルがサジの頭に手を置きながら言う。
改めてみると・・・。子供みたいな顔立ちしてるな・・・
「ボクはローライル・ガルデイアス。昔のことはドロドロだから話さないけど。今回は闇の力の異常な数値が計測されてね、それで君たちを集めたんだ」
昔に何があったんだろう(苦笑)
「ボクのことはローライルで構わないからさんはつけないでね!」
「っというか」
口をひらいたのはアラドだ。
「どうしたの?」
「なんで俺たちなんだ?強い人なら多くいるだろう?」
「そだねー」
ローライルが笑いながら返す。
「あえて言えば、きみたちの親と関わりがあるからかな?」
「「え?」」
初めて集まったメンバーの心が一つになった瞬間であった。

KIRBYTHESTORY2「英雄再誕編」5

「レイド、ロイド………頑張ってこい。危なくなったら迷わず逃げろ…いいな」
キラおじさんがボクらを見て言う。そして、ローライルさんを見て言う。
「二人をよろしく頼む」
「はい。安全は保証はさすがにできましたせんが、絶対に連れて帰ります」
「おっと、忘れていた。ちょっと待っていてくれ………」
キラおじさんが家に入っていく。
「レイド、ロイド」
メリルおばさんがボクらを優しく抱く。
「………行ってらっしゃい。無理しないようにね……」
「うん、行ってきます」「わかった!行ってきます」
「よしっと。レイド、ロイドこれを持って行け」
そう言っておじさんはソードを渡してくれる。
「「うん!」」
「さて、そろそろ行きますよ。サジ、行くよ」
「はい、おじさま」
サジはローライルさんについていく。
ローライルさんがボクらを呼んでいる。
「はい」 「ええ」
おじさんとおばさんに手を振りながらボクらもローライルさんについていく。
プププランドの外れ、グリーングリーンズ入り口まできたところでローライルさんは足を止める。
「どうしたんですか?」
「到着だよ。一緒に旅をする仲間のもとに」
「え?」
目の前には何人もの少年少女が立っていた。

KIRBYTHESTORY2「英雄再誕編」4

「どういうこと?」
ロイドもさすがにボクと同じことを考えていたようで、その場に硬直している。
「お前たちの父親、ギャライドの伝言だ」
「お父さん!?」
何でお父さん何だ?何でお父さんがこうなることを知ってたんだろう………
「ああ、あいつが消える前、あいつは私のところに来たんだ」
キラおじさんがそのときのことを話してくれる。
<プププランド·デデデ城>
「で、どうしたんだ?私は陛下に呼び出しされているんだが………」
「大丈夫、すぐ終わるから」
「なら、早くしてくれ」
「うん、レイドとロイドのことなんだけど」
「レイドとロイドがどうかしたのか?」
「いや、ボクたちが消えてしまった後に………」
キラが驚き、声をだす。
「消えてって………お前たちもしかして消えそうなことするつもりか!」
「………もしもの話だよ。まあ、話しを戻すよ。もし、消えてしまった後にレイドとロイドがもし、戦う力を欲したなら教えてあげてほしい」
「な!?お前たちは子どもにまで戦いをさせるのか!」
「来るべき戦いの時に備えるんだ。強大な力を最近感じるし………だからお願い!」
「駄目だ駄目だ。あいつらを戦いに巻き込ませない!」
「………分かったよ………あ、これは独り言だけど、その戦いの時には多分メッセンジャーが来ると思うんだ。それにレイドとロイドにじゃないとできないし…」
ギャライドが外へと出て行く。
「………戦いね………まあ、陛下の元に行かないと」

「そんなことが………」
さすがにビックリした。お父さんは占い師なのかな?
「だから……たのむ」
「でも………」
でも、怖い。怖いというのを消すためにキラおじさんに教えてもらってるのに………
「分かった。キラおじさんの頼みなら」
それに………
ボクはサジと呼ばれていた少女を見る。
よくわからないけど………あの子のことを知りたい。今、見失うともう届きそうにないような、消えてしまいそうな少女のことを。
「行くよ、それで、世界の為に………お父さんのようになれるなら」
ボクは本当の理由を隠してそう告げた。

KIRBYTHESTORY2「英雄再誕編」3

「おはようございます」
青年は笑顔で挨拶をしてくる。
「おはようございます……えーと……どちらさまでしょうか?」
「ああ、すいません。私はローライルと申します。世界に迫っている戦いのことで少し傭騎士団長であるキラさんに相談がありまして」
その言葉にキラおじさんが反応する。
「戦いだと?どういうことだ?」
「と、とりあえず、お入りになられてください」
メリルおばさんが青年を家へ招き入れる。
「キラおじさん、稽古は?」
「すまん、レイド、ロイド……話を聞くだけだ。外で待っててくれ」
そう言って家に戻って行く。
「サジ、お前も外で待ちなさい」
青年は少女に声をかけ、家に入っていく。
「分かりました。おじさま」
少女は応える。
「レイド………戦いって言ってたね」
ロイドがボクに話しかけてきた。
「うん、戦いか………」
そんなことより、ボクは少女が気になった。少女は庭にある木に手を当てている。なんだろう、不思議な子だな………
何気なく見ていたレイドの視線に少女は気づいた。
「………?どうかしましか?」
「え?……んーん、何もないよ」
何か変な感じがする。何だろうな………
そのとき、家からキラおじさんの声が聞こえた。
「な!?それは本当なのか!」
かなり大きかった。いつものキラおじさんじゃないような………
それから十分後。
ガチャ
ドアが開く。
「………」
「………」
出てきたキラおじさんとメリルおばさんは無言だった。
「どうしたの?」
聞いてみる。
「いいかレイド、ロイド………」
キラおじさんはいつも以上に真剣になっている。
「お前たちに………ローライルと共に戦ってきてほしい」
「「え?」」
ボクとロイドは同時に間抜けな声を出した。

KIRBYTHESTORY2「英雄再誕編」2

「………ド」
声が聞こえる。
「レ…ド」
何だろう。
「レイド!そろそろ起きなさい!」
そう、メリルおばさんはボクを起こしていた。
「ん………あ、おはよう」
「おはよう。レイド………顔洗ってきなさいよ」
「はーい」
「ロイド!起きなさい!朝よ」
メリルおばさんは次にロイドを起こす為に声をかける。
「ん〜、も〜ちょっと〜」
ロイド………ギャロイドはボクの双子のお姉さん。
「ロイド!起きなさーい!」
「むー、分かったよ〜」
ロイドが目をこすりながら起き上がる。
「そういえば、レイド。今日もみたの?」
メリルおばさんが心配そうに聞いてくる。
「うん………」
「そうよね………レイドが寝坊なんて他に有り得ないものね………」
「ん、まあいいや。顔洗ってきまーす」
ボクはベッドから降りて、下の階にある洗面所へ向かう。
「はーい…………ってロイド!また寝ないの!」
ボクの後ろでそんな声が聞こえる。ロイドは相変わらずだなー。


顔を洗い、着替えをし、リビングへ行くとすでにメリルおばさんは席についていた。そして、今日はいつもと違う、なぜならキラおじさんが席についているからだ。
「あ、キラおじさんおはよう」
キラおじさんはこちらを向き、言葉を返す。
「おお、レイドおはよう………ロイドはどうした?」
「ロイドはいつもどうりだよ」
「そうか(苦笑)、まったく………誰に似たんだか」
キラおじさんは苦笑を浮かべる。
それにつられて三人で笑いあう。
「そういえば、今日はレイドにしては遅かったな………本でも読んでたのか?」
キラおじさんがボクに尋ねる。
「え………えーとぉ〜(汗)」
「ほら、兄さん。前に言ったでしょう?」
メリルおばさんが変わりに言う。
「ああ………あれか、ギャライドが死ぬ夢をみるっていう………」
キラおじさんの顔が曇る。
「キラおじさんは何か知らない?」
「私には………分からない、だがそれが戦いが始まる前兆がもしれない」
「え?それはどういう……?」
「あいつ………いや、ギャラも英雄になった戦いの前夜にそういう夢をみた、と言っていた」
「たたか……」
「お待たせー!」
ボクが言い切る前にロイドが走ってくる。
「あ、キラおじさんおはよう!」
「ああ、ロイドおはよう」
「さて、食べましょうか」
ボクらの家は席に全員つくまで食事を始めないのがルール。
「「いただきます」」
パンを食べながらキラおじさんに聞く。
「キラおじさん!今日は剣術教えてくれるんでしょう?」
キラおじさんはプププランドの傭兵団の団長で、新人の育成をしている。
「ああ、今日はミカエルに任しているからな」
ミカエルさんは傭兵団のNo.2、つまり副団長。
「やった!じゃあ、庭で待ってるね!」
ボクはパンを口に押し込んで、りんごジュースを飲む。
「レイド、ゆっくり食べなさい。嬉しいのは分かるけど、兄さんは今日は一日いるんだから」
メリルおばさんから注意を受ける。
「はーい」
でも、まあ、食べ終わったし……
「「ごちそうさま!」」
ロイドと被る。
「レイド。私だってキラおじさんに教えてもらうんだからね!」
ロイドは何で剣術を習おうとしてるのかな?ボクがキラおじさんに頼んだ日、ロイドは{レイドがやるならお姉さんの私もするわ!………ごにょごにょ}って最後は分からなかったけど言ってた………何でだろう。
ボクらはコップをキッチンに持っていく。
「やはり………テイックとナイトの血はこうなるのか………」
「………兄さん」
「まあいい、あいつらが望むのなら私はあいつらを鍛えよう。あいつとの約束もあるしな」
「………」
コップを置いたボクらはドアを開け、庭へ出ようとする。
「よしっと…………お客さん?」
「レイドどうしたの?………あーお客さん」
「どうした?」
「お客様?」
キラおじさんとメリルおばさんがこちらにやってくる。
ドアの前に立っていたのは顔の左半分を包帯で隠している青年とかぶりものをしている可憐な少女だった。

KIRBYTHESTORY2「英雄再誕編」1

「はぁ!」
ギャライドはヴェルセリオスを振り下ろす。
「ちぃ………」
もやがかかって姿は見えないが、黒の男はヴェルセリオスを間一髪でよける。
「逃がすか!エクスプロージョン!」
紅き玉が黒の男へと飛ぶ。
ドオォン!
「ちぃ………」
だが、すぐに体勢を取り直す。
「…………!どうだ!もう無駄な抵抗は止めろ!力の差は分かっているだろう!」
名前を呼んだようだが、分からない。
「………インフィニティ!オレ様は力押しじゃあお前は倒せそうにない」
黒の男はギャライドを睨む。
「だが、これならどうだ!」
黒の男は黒蒼の炎を纏ったソードをギャライドと一緒にたたかっていた少年(こちらももやがかかっている)に向けて投げる。
ギャライドは遠くの方にいる。
「な!?しまっ」
ギャライドは言い終える前に動いていた。
「ふん、かかったな」
黒の男もギャライドへと向かう。
グサッ!
「………!」
ギャライドが少年をかばいソードが刺さる。
もう、近くに黒の男がさっきと同じソードを持ち、来ている。
「これで終わりだ!インフィニティ!」
ギャライドは刺さっているソードを無理やり抜く。
「死ね!」
黒の男がギャライドを突き刺した。



「!?………またか………」
………ここはベッドの上。
ボクの名前はギャレイド。英雄と呼ばれているギャライドの息子………らしい。らしいっていうのはボクがお父さんに会ったのは二歳までだから覚えてないんだ。
………お父さんは誰かに殺されたらしい。お父さんの血がついたソードがお父さんの最後に居た所に落ちていて、近くにお父さんの帽子が落ちていたんだ。
それを今ボクとギャロイドがかぶっている。
そして、今の夢。
この夢は最近よくみるようになったんだ。
ボクはお父さんのことを覚えてないのに、何でこんな夢をみるんだろう。
「でも、何かいつもと違ったような気が………」
ふと横を見るとギャロイドが普通に寝ている。
「考えすぎか………」
時計を見るとまだ午前1時を回ったばかりだった。
「寝よう。おじさんくるし。剣を教えてもらわないと」
このときはまだ知らなかった。


戦いが始まるということを………


同時刻。
[グリーングリーンズ[プププランド寄り]
「ついにこの日がきたね………」
顔に包帯を巻いている青年が手元にある時計を見ながらそうつぶやく。
青年は火をたいていた。
その向かい側には一人の少女が眠っている。
「………約束だからね………。君も会ってみたいって言ってたよね。英雄ギャライドの息子に………ねぇ、サジタリウス」
夜はふけていく。

KIRBYTHESTORY2「英雄再誕編」プロローグ

ボクがここ、プププランドに戻ってきて一年が過ぎた。あの日、大騒ぎになっちゃったな………
まあ、今日はボクの誕生日だ。
「インフィニティ………少しいいか?」
誕生日ということでみんなが祝ってくれた。(途中からお酒が入った人が居たみたいでボクは食事作りの方にいたんだけど)その後、キラがボクを呼んだ。
でも、おかしいな………キラはボクのことをインフィニティ何て呼んだことあるっけ?
「どうしたの?」
少し疑問を覚えるが、目の前のキラは間違いなく本物だ。
「今日でお前は7016歳になったわけだが、どうだそろそろ次の世代のことも考えないか?」
「へ?」
キラの言葉の意味が分からない。つまり………子供を作れってことかな?
「で、でも神は結婚なんかしたらいけないって………」
「あー、あれかー。だが、あれあんまり意味無いからな。現に私は結婚は一応したしな」
「えぇ!?キラ結婚してたの!?」
「まあ、もう結構前に戦乱で、守れなかったがな…」
「………んで、結局どうすればいいの?」
「まあ、子を作るんだが、神としてな」
「どういうこと?」
ボクはキラに聞き返す。
グリーングリーンズのはずれに昔、それようの装置を置いていた。それを使う」
「は?」
訳が分からない。
「まあいい、来い」
仕方なくボクはキラについて行く。
[グリーングリーンズはずれ]
「ここだ」
「………」
そこには何も無い。でも妙に木がここだけ生えていない。
「何も無いじゃないか!」
もしかして、からかわれてる?
「そうあわてるな、さてと」
キラが左手を前に出す。その左手からはエターナルの力が纏っている。
「古より、次元に消えし城よ!今、私の名で現れるがよい!……ワイバーン
その言葉に反応し、何も無い空間から、一つの城が現れる。
「えぇ!?」
さすがに驚いた。だっておかしいもん。今の時代の作り方じゃない。
「何でこれはこんなに昔の………」
「私がフューチャーを生み出した時にあったものだからな、当然だろう」
「ああ、そのまま別次元に飛ばしてたのか………」
「まあ、そこはいい、入るぞ」
「あ、うん」
中は………ボロボロだ。
「あれを見ろ、あれがさっき言っていたものだ」
そこには大きい装置があった。
「これってどう使うの?」
「ん?使うのか?」
「だって、キラの進めだし、やるよ」
「そうか………まず、その2つの丸いところに両手を起き、その後エターナルの力を放出する」
「分かった」
ボクの体が光に包まれ、二人になる。
丸いところに片方づつ両手を押し当てる。
「さて、一気にいくぞ、ギャラ!」
「うん!分かってるよ、ブレイド!」
二人は一気にエターナルの力を放出する。
「もう、いいぞ」
キラから止めが入り、放出を止める。
すると、天井からエターナルの力に包まれた何かが二つ降りてくる。
ボクは一人になり。それを包むように抱く。
それは人になる。片方は男の子、もう片方は女の子である。
「そういえば、名前を決めないとな………」
キラが言う、が
「それは大丈夫。もう決まってる」
そう、決まってる。この子たちの名前は、人々の英雄になって人々の役にたてるように………
「男の子がティットゼロギャレイド、女の子がティットゼロギャロイド」
ボクは確信してる。この子たちならそれだけのことができる………と