KIRBYTHESTORY2「英雄再誕編」8
レイドとサジが光の扉から入ってくる。周りを見ると壁も天井もない。あるのは地面だけだ。
「ここ、どこだろう…」
「…多分、おじさまの創った世界」
レイドの疑問にサジが答える。
「よく知ってるね」
「私はずっとおじさまといましたから」
「へー。どのくらい?」
「無駄な詮索は止めてください。不愉快です」
怒られてしまった。
「サジもそんなにツンケンしなくていいのに」
ローライルがボクたちの後ろに現れ、苦笑する。
「してません!」
「そう、じゃあ始めようか」
「うん」
「はい」
ボクたちはローライルに向き直り答える。
「で、どうするの?」
「そうだね…二人で協力してボクに一回攻撃を当ててみて」
「え?」
一人では無理でもサジタリウスと一緒なら…
「レイド」
「え!?な、なに?」
びっくりした。ローライルが僕の顔を覗き込んでいたのだ。そしてそのまま小声で言う。
「サジと協力してね。ツンケンしてるけど悪い子じゃないからね」
「う、うん」
ローライルは戻り、話の続きを始める。
「能力でも武器でも使えるものは何でも使っていいよ」
「はい、おじさま」
「うん、わかった」
「さてはじめようか」
ローライルが後ろに下がりながら言う。
「さあ、こい!!」
ボク達の修行がはじまった。