ギャライドのブログ

ストーリーと日常系でやっていきます。

KIRBYTHESTORY2「英雄再誕編」3

「おはようございます」
青年は笑顔で挨拶をしてくる。
「おはようございます……えーと……どちらさまでしょうか?」
「ああ、すいません。私はローライルと申します。世界に迫っている戦いのことで少し傭騎士団長であるキラさんに相談がありまして」
その言葉にキラおじさんが反応する。
「戦いだと?どういうことだ?」
「と、とりあえず、お入りになられてください」
メリルおばさんが青年を家へ招き入れる。
「キラおじさん、稽古は?」
「すまん、レイド、ロイド……話を聞くだけだ。外で待っててくれ」
そう言って家に戻って行く。
「サジ、お前も外で待ちなさい」
青年は少女に声をかけ、家に入っていく。
「分かりました。おじさま」
少女は応える。
「レイド………戦いって言ってたね」
ロイドがボクに話しかけてきた。
「うん、戦いか………」
そんなことより、ボクは少女が気になった。少女は庭にある木に手を当てている。なんだろう、不思議な子だな………
何気なく見ていたレイドの視線に少女は気づいた。
「………?どうかしましか?」
「え?……んーん、何もないよ」
何か変な感じがする。何だろうな………
そのとき、家からキラおじさんの声が聞こえた。
「な!?それは本当なのか!」
かなり大きかった。いつものキラおじさんじゃないような………
それから十分後。
ガチャ
ドアが開く。
「………」
「………」
出てきたキラおじさんとメリルおばさんは無言だった。
「どうしたの?」
聞いてみる。
「いいかレイド、ロイド………」
キラおじさんはいつも以上に真剣になっている。
「お前たちに………ローライルと共に戦ってきてほしい」
「「え?」」
ボクとロイドは同時に間抜けな声を出した。