ギャライドのブログ

ストーリーと日常系でやっていきます。

KIRBYTHESTORY2「英雄再誕編」2

「………ド」
声が聞こえる。
「レ…ド」
何だろう。
「レイド!そろそろ起きなさい!」
そう、メリルおばさんはボクを起こしていた。
「ん………あ、おはよう」
「おはよう。レイド………顔洗ってきなさいよ」
「はーい」
「ロイド!起きなさい!朝よ」
メリルおばさんは次にロイドを起こす為に声をかける。
「ん〜、も〜ちょっと〜」
ロイド………ギャロイドはボクの双子のお姉さん。
「ロイド!起きなさーい!」
「むー、分かったよ〜」
ロイドが目をこすりながら起き上がる。
「そういえば、レイド。今日もみたの?」
メリルおばさんが心配そうに聞いてくる。
「うん………」
「そうよね………レイドが寝坊なんて他に有り得ないものね………」
「ん、まあいいや。顔洗ってきまーす」
ボクはベッドから降りて、下の階にある洗面所へ向かう。
「はーい…………ってロイド!また寝ないの!」
ボクの後ろでそんな声が聞こえる。ロイドは相変わらずだなー。


顔を洗い、着替えをし、リビングへ行くとすでにメリルおばさんは席についていた。そして、今日はいつもと違う、なぜならキラおじさんが席についているからだ。
「あ、キラおじさんおはよう」
キラおじさんはこちらを向き、言葉を返す。
「おお、レイドおはよう………ロイドはどうした?」
「ロイドはいつもどうりだよ」
「そうか(苦笑)、まったく………誰に似たんだか」
キラおじさんは苦笑を浮かべる。
それにつられて三人で笑いあう。
「そういえば、今日はレイドにしては遅かったな………本でも読んでたのか?」
キラおじさんがボクに尋ねる。
「え………えーとぉ〜(汗)」
「ほら、兄さん。前に言ったでしょう?」
メリルおばさんが変わりに言う。
「ああ………あれか、ギャライドが死ぬ夢をみるっていう………」
キラおじさんの顔が曇る。
「キラおじさんは何か知らない?」
「私には………分からない、だがそれが戦いが始まる前兆がもしれない」
「え?それはどういう……?」
「あいつ………いや、ギャラも英雄になった戦いの前夜にそういう夢をみた、と言っていた」
「たたか……」
「お待たせー!」
ボクが言い切る前にロイドが走ってくる。
「あ、キラおじさんおはよう!」
「ああ、ロイドおはよう」
「さて、食べましょうか」
ボクらの家は席に全員つくまで食事を始めないのがルール。
「「いただきます」」
パンを食べながらキラおじさんに聞く。
「キラおじさん!今日は剣術教えてくれるんでしょう?」
キラおじさんはプププランドの傭兵団の団長で、新人の育成をしている。
「ああ、今日はミカエルに任しているからな」
ミカエルさんは傭兵団のNo.2、つまり副団長。
「やった!じゃあ、庭で待ってるね!」
ボクはパンを口に押し込んで、りんごジュースを飲む。
「レイド、ゆっくり食べなさい。嬉しいのは分かるけど、兄さんは今日は一日いるんだから」
メリルおばさんから注意を受ける。
「はーい」
でも、まあ、食べ終わったし……
「「ごちそうさま!」」
ロイドと被る。
「レイド。私だってキラおじさんに教えてもらうんだからね!」
ロイドは何で剣術を習おうとしてるのかな?ボクがキラおじさんに頼んだ日、ロイドは{レイドがやるならお姉さんの私もするわ!………ごにょごにょ}って最後は分からなかったけど言ってた………何でだろう。
ボクらはコップをキッチンに持っていく。
「やはり………テイックとナイトの血はこうなるのか………」
「………兄さん」
「まあいい、あいつらが望むのなら私はあいつらを鍛えよう。あいつとの約束もあるしな」
「………」
コップを置いたボクらはドアを開け、庭へ出ようとする。
「よしっと…………お客さん?」
「レイドどうしたの?………あーお客さん」
「どうした?」
「お客様?」
キラおじさんとメリルおばさんがこちらにやってくる。
ドアの前に立っていたのは顔の左半分を包帯で隠している青年とかぶりものをしている可憐な少女だった。