ギャライドのブログ

ストーリーと日常系でやっていきます。

KIRBYTHESTORY2「英雄再誕編」1

「はぁ!」
ギャライドはヴェルセリオスを振り下ろす。
「ちぃ………」
もやがかかって姿は見えないが、黒の男はヴェルセリオスを間一髪でよける。
「逃がすか!エクスプロージョン!」
紅き玉が黒の男へと飛ぶ。
ドオォン!
「ちぃ………」
だが、すぐに体勢を取り直す。
「…………!どうだ!もう無駄な抵抗は止めろ!力の差は分かっているだろう!」
名前を呼んだようだが、分からない。
「………インフィニティ!オレ様は力押しじゃあお前は倒せそうにない」
黒の男はギャライドを睨む。
「だが、これならどうだ!」
黒の男は黒蒼の炎を纏ったソードをギャライドと一緒にたたかっていた少年(こちらももやがかかっている)に向けて投げる。
ギャライドは遠くの方にいる。
「な!?しまっ」
ギャライドは言い終える前に動いていた。
「ふん、かかったな」
黒の男もギャライドへと向かう。
グサッ!
「………!」
ギャライドが少年をかばいソードが刺さる。
もう、近くに黒の男がさっきと同じソードを持ち、来ている。
「これで終わりだ!インフィニティ!」
ギャライドは刺さっているソードを無理やり抜く。
「死ね!」
黒の男がギャライドを突き刺した。



「!?………またか………」
………ここはベッドの上。
ボクの名前はギャレイド。英雄と呼ばれているギャライドの息子………らしい。らしいっていうのはボクがお父さんに会ったのは二歳までだから覚えてないんだ。
………お父さんは誰かに殺されたらしい。お父さんの血がついたソードがお父さんの最後に居た所に落ちていて、近くにお父さんの帽子が落ちていたんだ。
それを今ボクとギャロイドがかぶっている。
そして、今の夢。
この夢は最近よくみるようになったんだ。
ボクはお父さんのことを覚えてないのに、何でこんな夢をみるんだろう。
「でも、何かいつもと違ったような気が………」
ふと横を見るとギャロイドが普通に寝ている。
「考えすぎか………」
時計を見るとまだ午前1時を回ったばかりだった。
「寝よう。おじさんくるし。剣を教えてもらわないと」
このときはまだ知らなかった。


戦いが始まるということを………


同時刻。
[グリーングリーンズ[プププランド寄り]
「ついにこの日がきたね………」
顔に包帯を巻いている青年が手元にある時計を見ながらそうつぶやく。
青年は火をたいていた。
その向かい側には一人の少女が眠っている。
「………約束だからね………。君も会ってみたいって言ってたよね。英雄ギャライドの息子に………ねぇ、サジタリウス」
夜はふけていく。