ギャライドのブログ

ストーリーと日常系でやっていきます。

KIRBYTHESTORY81「英雄」

「さてと」
ギャライドは城をどんどん奥へと進んでいく。
「今からどうするのじゃ?」
ガイラがギャライドへと問いかける。
「ん?えーとね………勇者ミトスが世界を救った方法でパピプランドの人々を生き返えさせる」
ギャライドはどんどん進み大きな扉を通る。
「………」
(………)
キラとミトスはとある人物を思い出す。ここで死んだ仲間のことを………。
「よし、ここか!」
そこは城の最上階。ドッジボールくらいならできそうな広さの部屋である。所々ボロボロで、一カ所は人一人出入りできそうな穴が開いている。その穴から入る光でローライルが育っていた。
「キラ、一度ここでしたなら、もう一度あの紋章出せない?」
「分かった」
キラは右手を前に出す。
「はぁ!」
その部屋の真ん中に紅い紋章が現れる。
カービィ!ソードを貸して!」
「え?あ、うん」
カービィがギャライドにソードを渡し、ギャライドは真ん中へと向かっていく。
「ありがとう」
ギャライドは真ん中にソードを突き刺した。
ザン!
「お前ら、城を出るぞ」
キラが全員に伝える。
「え?でも、ギャラは?」
「あいつはいい。行くぞ」
「そんな!ギャラは何をしようとしてるの!?」
「あいつは命をかけてパピプランドの住民を生き返らせようとしているんだ」
キラがカービィを引っ張って行く。
階段まで出た所でギャライドはエターナルシールドをはり、出口、穴などを塞ぐ。
「ギャラ!」
ギャライドは一度カービィから目を逸らすが、笑顔を作り、言う。
「大丈夫、大丈夫だから。ボクは絶対帰ってくる。それが何年、何十年かは分からないけど絶対帰ってくるから心配しないで」
「約束………絶対約束だからね!」
ギャライドはそれに頷いてみせた。
「うん。約束だよ」
それを聞いたカービィは城から出て行く。
「さて、始めよう」
ギャライドがソードに力を込める。すると、地面からとてつもないほどの力が空へと上がって行く。
「ギャラクティック•ノヴァよ、我に応えよ」
かすかにその声は聞こえてきた。
「READY•>」
「アナタの•ねがいを•ひとつダケ•カナえて•さしあげマス………>」
そんなセリフが………
「我が名はインフィニティ!シリウスよ願いを受けたまえ!」
「何だ………裏口かよ」
さっきの言葉使いとは違った低い声が聞こえてくる。
「これが使われるのは二度目だ。誰の差し金だ?」
ワイバーン
ギャライドはまだ力を入れている。
ワイバーンか………ならよい願いは何だ?」
「パピプランドの人々を生き返らせてください」
「死者蘇生か。その者たちが亡くなって何日目だ?」
「二日間」
「ならOKだ。いくぞ。お前の力を爆発させろ………」
「!はぁ!!」
さっきより多い。力が天へと上がって行く。
「OK>…3•2•1•GO!>」
「でき………た」
世界を光が覆う。そして世界が一瞬だけ機能を失う。
それは、成功した。
戦士たちはパピプランドから聞こえてくる歓喜の声を聞きながら紅い光が消えていく空をいつまでも見つめていた。