ギャライドのブログ

ストーリーと日常系でやっていきます。

KIRBYTHESTORY82「終わりとそれから」

A.I.C143 4月9日
あの戦いが終わり、もう三年が経った。
あれからギャラは帰ってきていない。
ボクらはあの後パピプランドの人々に事情を聞かれた。そして、ボクらは話したんだ。
ギャライドと言う英雄がパピプランドを破壊した闇を倒したこと。そのギャライドがパピプランドの住民を生き返えらせたこと。ギャライドが消えたこと。
パピプランドはギャラを英雄と言った。
そして、毎年ボクら、あの時戦ったメンバーはこの日、4月9日にギャラの家に集まり、パーティーを開いている。(ギャラクティックナイトは来ないけど)
さて、そろそろ行かなきゃ。

カービィは日記帳を閉じ、ドアへと向かう。
[パピプランド近くの林]
「………隠れてないでてきなよ」
黒と白の帽子。黒と白のマントをしている男は何もない場所に声をかける。
「まあいいや………ブレイズアロー!」
マントの男はその何もない場所に向けて弓の形の炎を出す。
「ライトニングトルネード!」
風を纏った雷の矢を弓で引き、放つ。
ドォォ!
何もなかった場所に十二体のソロが現れる。すでに腹を矢で貫かれているが。
「主人はもう居ないのに自主的に動いてるのか………」
マントの男は歩き、パピプランドを越える。そこで一人のワドルディと出会う。
「すいませんが、少し聞きたいことがあるのですが………」
「あ、はい。いいですよ」
そのワドルディは心よく引き受けてくれた。
「私は旅人なのでここらへんのことを知らないのですが、プププランドというところはどちらにありますかね?」
「ああ、プププランドならあちらのグリーングリーンズを抜ければすぐ近くにありますよ」
ワドルディグリーングリーンズを指差しながら教えてくれる。
「ありがとうございます。助かりました………それと、後一ついいですかね?」
「え?あ、はい」
プププランドには星の戦士が居ると噂を聞いたことがあります。会っておきたいのですが………」
マントの男は元々の目的を聞いた。
「星の戦士カービィは今、どこにいますかね?」

[カービィ側]
カービィはギャライドの家の前に立ち、入って行く。そこにはもう人が集まっていた。去年、一昨年に来れなかった神の面々も今日は集まっている。
「あ、カービィさんいらっしゃい」
「メリルこんにちはー」
この人はメリル。キラ、ギャラの妹で、今は医療の方で働いてる。
「さて、始めるか。カービィもきたしな」
「そうじゃな」
キラとガイラがみんなをまとめる。
「あいつらの誕生日とあの日の戦いの終わりを祝って乾杯」
「「乾杯!」」
ギャライドの家は賑やかだった。
[家の前]
「………ここにみんなが居るのか………よし」
マントの男はドアを開ける。
中にいた人達は一斉にこちらを向く。みんな知っている人だけだ。
マントの男は帽子を取る。
だからボクは言ったんだ。約束を守るために。心からの笑顔と一緒に。
「ただいま」





そのとき、英雄は帰ってきた。




「孤独な戦士編」完結