KIRBYTHESTORY78「勇者の真言」」

「………インフィニティ……様」
ミトスはギャラに話しかける。
「何だい？」
「ボクはあなた、いやティックゼロギャラナイとして、偽物(レプリカ)に負けた………でも、インフィニティ様にはまだ負けてはいない」
ミトスは剣を抜く。
「君は………何の為に戦ってるの？」
「え？」
突然の質問で戸惑ってしまう。
「この世界の何を見て、何を考え、何を想って戦っているの？」
ギャラがベルセリオスから手を放し、問いを続ける。
カラン
「君はメリルを助ける為にアローンに手を貸したね？それならもう、戦う理由は無いのに！本物(オリジナル)偽物(レプリカ)とか関係無いじゃないか！君は世界を救った勇者だろ！ミトス！」
「ふ、違いますよ。本物(オリジナル)とか偽物(レプリカ)とか関係無いんです」
「え？」
ギャラが聞き返す。
「ボクはあの時、神の強さを知った………インフィニティ様の強さを、だからボクはあなたと戦いたかった。ずっと、その為に頑張ってきた。だから、完全な姿でボクと戦ってください！」
「………分かった」
横を見るとすでにギャラの隣にはブレイドの姿があった。
お互いに頷き合い、手を握る。
「「トライブ　オン！」」
紅き力が二人を飲み込み、一人へと変える。
紅き無限の神が降臨した。