KIRBYTHESTORY71「ガルザーク•エボルシオン」
「まったく………君は………!?」
急にその人が慌てて、木から落ちそうになる。
「あれぇ?アローンがいると思ったのに〜かっこつけて目つぶって話してたからな〜」
(ギャライド)
「ねぇ、アローンあの人って………」
(分かっている。少し体を貸せ)
「へ?うん」
ギャライドは帽子を脱ぎ捨てると闇に包まれ体が黒くなる。
「おい、後ろだ」
木の上の人はアローンに気づき、木の上から飛び降りてくる。
その体には爪、牙などがついている。
「やーやー、アローン久しぶりばーす!」
「久しぶりばーすじゃねぇ!」
「え?」
「何でこの日が分かったんだ!ガルザーク!」
アローンがガルザークに怒声を飛ばす。
「え?あ!キラくぅぅぅぅん!久しぶりばーす!」
アローンを無視してキラにガルザークが抱きつく。
「博士、お久しぶりです。離れてください」
「えー、キラ君ってばツンデレかな?眼帯なんかしちゃって〜」
「デレてなどいない!それに目はボルトと契約するための代償だ!」
「分かってる分かってるデレデレだね〜」
「あなたは人の話を聞いてるんですか!?」
「聞いてるよ〜愛するキラ君の言葉だもの〜」
「もう、いいです」
キラが溜め息をはく。
「ちょ、ガルザークてめぇ!人の質問に答えろ!」
アローンが再び怒声を飛ばす。
「………懐かしい出会いができそうだったから………」
それはガルザークらしくない、優しい笑顔だった。
「それでキラ君に会えたんだし!」
アローンはガルザークを睨んでいたが、諦めてそれを止め別空間に移動していた帽子をかぶる。
アローンの体が光に包まれギャライドとなり、ギャラナイ、ブレイドに別れる。
「!?ギャラちゃんとブレ君!?久しぶりばぁぁぁぁぁす!」
二人に抱きつこうとしたが、
「「エターナルシールド」」
エターナルシールドが現れ、ガルザークはそれにぶつかる。
ゴン!
「痛ー。エターナルの力を使えるようになったの?凄いね〜」
「アァ!」
カービィが急に大声を出す。
「あの時、注射してくれた人だ」
「!?ってことはあれがガルザーク•エボルシオンか!?」
「うん、私がガルザーク•エボルシオンだよぉ!」
瞬時にガルザークはカービィたちのもとに移動していた。
「!?」
カービィを鋭い眼差しで見て、小言でしかし深く、そして低い声で言う。
「ドラグーンの力どうだった?」
「………今のボクには必要ないものみたいだよ」
「そう………ならよかった」
「え?」
カービィはその言葉の意味を聞こうと思ったが、ガルザークはすでに移動し、ギャラに背中から覆い被さっていた。
「お主は何故キラたちを知っているのじゃ?さっきの口振り、行動を見て関係ありそうじゃが………」
ガイラがその様子を見ながら問うと、ギャラに覆い被さったままガルザークは答える。
「え〜とねぇ!私がずぅぅぅっと前にゼロたちに協力していて、ディールって星にいた時に作りました〜」
「「へ?」」
全員の目が点になる。
「だ〜か〜ら〜!ティックゼロシリーズとナイトゼロシリーズは私が作りました〜」