ギャライドのブログ

ストーリーと日常系でやっていきます。

KIRBYTHESTORY67「禁断の目的と孤独な戦い」

ゴッドスター第五廊下にて
「さてと、とりあえず仕事も終わらしたし、本でも読んどくかな」
アローンは廊下を歩きながらそんなことを呟く。
ここの図書室は先代の神々、つまり第一世代神々たちが書き残した書物が多く存在する。
「一回も読んだことねぇしなー」
アローンが図書室の前に立ち、扉を開けようとすると中から小さいが、人の声が聞こえてくる。
「ん?人が居るのか?」
扉を少し開けて、中を見るとそこに居たのはタブーである。
「様子がおかしいな………あれは、何かあったのかな?」
アローンが扉を開けて入ろうとするとタブーの声がはっきりと耳へと届いた。
「ふん、とりあえず、全てに目を通して暗記した。後はここを燃やし、本を消し去って、この星から逃げればこの世界を殺すも生かすも俺の意のままにできる。く……くく、ワイバーンに拾われたのはラッキーだったぜ」
「お前!何を言ってんだ!」
ドン!
扉を強く開け、タブーを睨む。
「アローン………今のを聞いていたってことか………なら、生かしてはおけないな」
「今まであいつらを騙していたってことか!」
アローンは手に黒蒼の炎をだし、タブーへと放つ。
「………ふん」
アローンの放った炎がタブーから放たれた黒蒼の炎によって消える。
「な!?」
「忘れたわけじゃねぇよなアローン、俺の神としての能力は相手の能力をコピーする能力だろ?」
「ちぃ………だがこれなら!」
アローンは剣をだし、タブーへと向かう。
「はっ!真正面から馬鹿かっつーの!」
タブーも剣をだし、横に一線する。
「甘い」
「な!?」
アローンはタブーの後ろに移動していた。
「裏切り者ぉ!」
タブーを背中から突き刺した。
「がぁ!………………ちぃ、せめてこれだけでも」
タブーが手に黒蒼の炎を纏う。
「それでどうしようってんだ!」
「こうすんだよぉ!」
タブーが本棚へ炎を放つ。
「な!?」
一瞬にして炎は本を燃やし尽くしたが燃え続けている。
「そんな………タブー!」
「俺だけでは行かない、お前にも罪を背負わせてやるよ……………」
タブーは息を引き取った。
その時廊下から騒がしく走る音が聞こえてくる。
「どうした!?」
ディスティニーだ。
「おい、ディ」
ディスティニーによってそれを遮られてしまう。
「アローン………お前…………何やってんだ!」
「な!?誤解だ」
「黒蒼の炎、これはお前のだろ!それに、タブーを刺し殺している。タブーをよくも、そして第一世代神々たちが残した書物まで!」
「人の話を聞かない奴だ!」