KIRBYTHESORY62「黒蒼の炎」

カービィが目覚める。凄まじい音が聞こえ、前を見る。
ドォォォォ！
ギャライドの出したエターナルフィールドは破壊され光がキラ達へと向かう。
ドォォォォ！ドン！ガガガガガ
「くぅ！なんだこれは！」
キラが片手でエターナルシールドを消えないように踏ん張る。
「インフィニティ！こんなの隠してたのか！」
ギャラクシーもシールドを光に押し付けている。
「お前ら！少しでもいい、後ろに下がっていろ！」
キラがガイラたちに指示を飛ばす。みんな後ろに下がるが、カービィはその場に立ち、目の前のグランディアを持つ。
「あれ？このグランディアさっきと違う気が………まあいいや」
カービィはギャラクシーに向き、コピーをコピーする。
「コピー能力、コピー！はぁ！」
エターナルシールドに光を当て、エターナルシールドをコピーする。
「よし、これなら！」
カービィは手を上に向ける。
「無理だ！エターナルの力は神や、その素質のある者にしか！」
キラがカービィに言うが、
「やってみないと、分かんないでしょ！」
と返される。
キラはその言葉を聞き、とある昔のことを思い出す。
「「フューチャー！まだお前にはエターナルの力は早い！」
キラがそう言うと、
「「やってみないと分かんないでしょ！お父さん！」」
あの時と同じことをカービィが言った。それはあの時のようにできるのではないかと思ってしまう。
「はあ！エターナルシールド！」
すると、目の前にエターナルシールドが現れる。
「！？カービィ………」
キラの目が見開き、
「神の素質があるってことか」
ギャラクシーがカービィを見ながら言う。
そして、光が消えたのを確認し、エターナルシールドを消す。
「ふう、ヤバい仕事だった」
「ワイバーンじゃなくてもエターナルはちゃんとコントロールできるか………」
仕事を終えた二人がそう呟く。
そのとき、アトミックノヴァで力のほとんどを使い果たしたギャライドが落ちてくる。
ドゴ
「ギャラ！」
カービィがギャライドに向かって走る。
「………ブレイド」
なんだ？
ギャライド(ギャラナイ)がブレイドへと話かける。
「あのグランディアってブレイドのだよね？」
そだなーいつ落としたんだろ
「どうだろ…………！？何これ、変な………悪い予感が………」
ギャライドが辺りを見渡す。
「そうか、そういうことか！」
ギャライドはカービィへと向き、叫ぶ。
「カービィ！こっちに来ちゃだめだ！」
「え？」
カービィは後ろを向こうとするが、間に合わない。地面に血のような赤で書かれた魔法陣のようなものが浮かび上がり、強い光を放っている。
「カービィ！」
ギャライドがカービィを魔法陣の外へ突き飛ばした。どうしてこんなに動けたのかは分からない。でも、助けようと思ったら体が動いた。ただそれだけである。
「ギャラ！」
ギャライドの体は黒と蒼の炎に飲み込まれた。