KIRBYTHESTORY54「孤独神と最強の種族」

「ヴォォォォォォォ！」
カービィは大きく、そして力強く叫ぶ。
「あれは………間違いなく、ドラグーンだ………」
キラが呟く。
「あれを………いや、ドラグーンを知っているのか？」
「ああ、あれは大昔に栄えていた最強の種族ドラグーン………確か捨て子であった[ガルザーク•エボルシオン]を育てたと聞いている。そして滅んでしまった」
「…………最強の種族？」
「そこからはオレ様が説明する」
アローンがカービィを睨みつけながら言う。
「ガルザークは少し前までオレ様たちの計画を手伝ってももらっていた」
目の前ではまだ叫んでいる。
「ガルザークはこう言っていた………」
アローンが思い出すように顔を上げる。
「いやぁ〜ドラグーンの血持ってたんだけどさ〜ひどく衰弱していた少年にさ〜薬と間違えて討っちゃったw」
「と、言っていた、まさかその少年がこいつだとはな………」
アローンは苦笑する。
「今はさすがにこいつを先に殺す。じゃねぇと計画がボロボロだ」
と、そのときカービィがアローンの前に現れる。
「な！？早！」
「アァァ！」
カービィの手からビームが発射される。
ドォォォ！
「危ねぇ！」
体をそらし、ビームをよける。
しかし、カービィが体を回す。
「な！？」
ドゴォ！
「ガァ！」
ドゴォ！
アローンは地面に打ちつけられる。
「尻尾か………ちっ一撃でこれか、やべぇな………」
アローンはカービィを睨む。
しかし、カービィはもう次の狙いを見つけていた。