KIRBYTHESTORY76「勇者と紅炎の戦士」
「!?」
ミトスは上空に上がった自分の技を眺めている。もちろん、その場にいた全員は同じことを叫んでいた。
「「吹っ飛んだぁぁぁ!?」」
「そんな馬鹿な、オレのビッグバンが!」
「はぁ!エターナル!」
紅炎の光の中のギャラは手をビッグバンへと向ける。
「ボックス!」
それと同時にビッグバンを光の箱が包み、消す。
バシュン!
「なんだと………」
ギャラの顔はうつむいていて、見ることはできない。
「約束を破ったんだね、あれは本気で殺しにかかってた」
「ふん、お前まだ気づいてなないのか?オレはミトスじゃない!」
ミトスがギャラの前に現れ、右拳をギャラへと振り下ろす。
だが、その拳はギャラの左手に止められる。
「く、」
「そんな、ことは!」
ギャラの右手からさっきと同じ紅炎が現れ、体の周りをエターナルの力が回る。
「な!?」
「もう、分かってる!プロミネンスナックル!」
ミトスの腹を殴り、地面へと叩きつける。
ドォ!!
「がぁ!」
ミトスの体から黒い塊が吹き飛び、湖へと落ちる。
「ミトス、大丈夫?」
「うう………痛たたた…」
「君はダークマターに乗っ取られてたんだ」
ミトスがゆったりと立ち上がる。
「それを助けてくれたのか、ならボクの負けだ………!?」
ミトスが目を見開く。
「どうしたの?」
「………んで」
「え?」
ギャラが聞き直す。
「なんで!その瞳の輝き、エターナルの力、なんで、インフィニティ様がお前なんだ!」
ギャラの瞳は紅く輝き、額にはマークそして、体の周りにはエターナルの力を纏っていた。